《书画释疑》连载之七·学习传统 先专后傅
文/盛欣夫
学习传统,先专后博。博后再专,不二法门。
这是上世纪七十年代谭建丞①先生的教诲:先临一家,三五年、七八年成规模后再学其它。每家一年、三年后,慢慢成了你自家。听起来这时间太漫长。其实,这是一条最省时而具哲理的学书近道。我很庆幸,一路走来,顺畅通达,并少弯路。证明此乃贵人之言也。
笔墨手札之十四。庚子上春鱼公并记。
①谭建丞(1898—1995),原名钧,号澄园,浙江湖州人。
伝統を学ぶには、先ず専一し、それから博学する。
博学の後、再び専一。これが唯一無二の道である。
これは 1970 年代の譚建丞先生の教えである。まず一家の模写に専心して、三、五年又は七、八年経って成果があり、一定の規模を具えたうえでその他を学ぶ。各書道の模写を一年、三年して、十数年後に次第に自分の形(個性的で、自分のスタイル)ができあがる。この時間は長そうに聞こえるが、実は、これが一番時間が省けて、哲理ある学問の近道である。幸いなことに、私の歩んだ道はスムーズで回り道は少なかった。これが貴人の言であることを証明した。
筆墨自書の十四。庚子上春魚公記す。
少顾轰轰烈烈,
复归心气平和。
写字本是寂寞道,何必去争名利场。其实人家也辛苦,哪有时间做功课。还是沉下心,学点古法,才是自己的。梁章钜①在《学字》中说过:“凡临古人书,须平心耐性为之,久久自有功效,不可浅尝辄止,见异既迁。”再送一句话,其名切勿大于本事,否则就会有事。人生就这点时间,争了名利,少了功夫。如何得失,各自心知。俗话说:“聪明吃饭,笨人吃饭。”一个理。
笔墨手札之十五。庚子如月鱼公盛欣夫并记。
①梁章钜(1775—1849),字闳中,晚号退庵,福建长乐人。清文学家。
雄大は勢いにあまり目を奪われず、心に平静を取り戻す。
文字を書くことは本来寂しい道である。名声や利益を勝ち取る必要があるだろうか。実は彼らも大変で、学ぶ時間などあるだろうか、ないだろう。やはり心を落ち着けて、古法を学ぶべきである。梁章鉅は『学字』の中で、「凡臨古人書、須平心耐性為之、久久自有功効、不可淺嘗輒止、見異既遷。」(古人の法書を学ぶには、心を穏やかにしなければならない。このように日々の積み重ねがあってこそ、時間が経ったときに効果があるのだ。中途半端にしてもいけない)と言った。もう一言皆さんに申し上げたい。その名は決して技量より大きくてはならない。さもなければ問題が生じる。人生には時間は少ししかないから、名利を争うと、技能が少なくなる。損得は各自の心によって知るものである。「聪明吃飯、笨人吃飯。」(聡明の人は食事の場でいろいろな機会を見い出すに対し、愚かな人はただ食う)ということわざがある。この通りである。
筆墨自書の十五。庚子如月魚公盛欣夫記す。
不求多,务求精。
懂舍弃,常更新。
人生精力有限,先保一个优势。一学就会的聪明人很多,然能做精者却很少。俗话说“一个人只能追一只兔子”,颇有哲理。故学业不贪多,更勿杂。贵在坚持,懂得舍弃。更新观念,坚持初心。博采而专精。成功与失败,就差这一点。
笔墨手札之十六。庚子梅月鱼公并记。
捨て去ることを知って、常に更新する。
人生の精力は有限であるから、まず 1 つの優位を守る。学べばすぐにできるようになる頭のいい人は多いが、精巧にできる人は少ないものだ。諺にあるように、一人が追えるのは一兎のみである。したがって、学業でも多くをむさぼることはしない。堅持することが大切で、捨てることができなければならない。観念を更新し、初心を堅持する。広い範囲から集めながら、一つに専心する。成功と失敗の差はその点にある。
筆墨自書の十六。庚子梅月魚公記す。
学“二王”①,是大道,
太拥挤,走小路。
“二王”书体,从笔法、章法皆无可挑剔,从审美、传承一脉无可厚非。问题是大家挤在一条路上,并非好事。书法若要发展,必须多元。比如魏碑、汉隶、楚简,以后者为实体的研究更少。将这些书介入行书、草书,跟上时代节奏,或有发展空间。愿与大家一起研究、讨论,为书法事业做点实事。
笔墨手札之十七。己亥冬撰,庚子泰月鱼公盛欣夫并记。
①“二王”:王羲之(321—379,一作 303—361),字逸少,琅邪临沂(今属山东)人。东晋书法家。王献之(344—386),字子敬,羲之子。
道が混んでいると小道を歩く。
「二王」(東晋の王羲之、王献之の父子、略して「二王」といい、いずれも書法の大家である)の書体は、筆法 · 章法ともに申し分ない。審美的には、一脈を継ぐのが無難なことである。問題はみながこの道にひしめいていることで、これはいいことではない。書法の発展のためには多元的でなければならない。例えば、魏碑、漢隷、楚簡。これらの書体を行書や草書に溶けさせて、時代のリズムに合わせれば、発展の余地があるかもしれない。私はみんなと一緒に研究し、討論して、書法の事業のために具体的なことをしたいと考えている。
筆墨自書の十七。己亥冬撰、庚子泰月魚公盛欣夫記す。
盛欣夫,字甫之,号鱼公。堂号盛庄、梦斋、惕庐、子鱼堂。1949年1月(戊子除夕)生于浙江桐乡(崇德)盛家木桥。书坛名宿邹梦禅弟子,国家一级美术师。中国书法家协会会员,当代作家联会理事,中国武术协会会员,浙江当代中国画研究院副院长,宁波财经学院教授,宁波大学客座教授,政协海曙区第二、三、四届专家型特聘委员,海曙书画院副院长,中国渔业协会渔文化分会理事,宁波渔文化促进会艺术中心副主任,桐乡市书法家协会名誉主席,景德镇鱼画陶瓷研究院名誉院长,鱼公书院院长。
数十年躬读老庄,用心晋唐,意会晚明,深研楚简,独钟简草,书画自己。或书,或画,或文,或陶瓷绘,其实只为书画一件事,人生七成在笔墨。如是走来,乐在其中。曾获"中国书法百杰"称号、第二届中国书法兰亭奖•教育提名奖、嘉兴市人民政府艺术教育成果奖。鱼瓷作品与鱼类绘画双获农业部、中国渔业协会金奖。2019年,书画六件(组)入藏浙江省博物馆等。
主要著作有《甫之识联》《鱼谱》《鱼瓷》《国画蔬果鱼类技法丛谱》《行草十八要旨》《盛庄艺文)(独写人生》(书写入心》《鱼公书画集丛》等30余种。
格言:顺其自然 必有自我
作者の紹介
盛欣夫、字は甫之、号は魚公。堂号は盛庄、夢斎、惕廬、子魚堂。1949年1月(旧曆戊子年の大晦日) に浙江桐郷(崇徳) の盛家木橋に生まれた。書壇の名人でめり権威であった鄒夢禅の弟子で、国家一級美術師である。中国書法家協会会員、当代作家聊谊会理事、中国武術協会会员、浙江当代中国画研究院副院長、寧波財経学院教授、寧波大学客員教授、政協海曙区第二、三、四期専家型特任委員、海曙書画院副院長、中国漁業協会漁文化分会理事、寧波漁文化促進会芸術センター副主任、桐郷市書道家協会名誉主席、景徳鎮の魚の絵の陶磁器研究院名誉院長、魚公書院の院長です。
数十年にわたり老莊をひたすらに読み、晋唐の文化を体得し、明末の文化を理解し、楚簡(竹簡)の研究に動しみ、草書を専らし、自身を書画で表現してきた。書、画、文、陶磁器の絵をのすが、ただ書画に心をこめ、筆と墨の人生を歩んできたが、楽しさはその中にあった。かつて、「中国書法百傑」の称号を与えられ、第二回中国書法蘭亭賞·教育賞にノミネートされた。魚の陶磁器作品と魚類の絵画がいずれも農業部、中国漁業協会の金賞、嘉興市人民政府芸術教育成果賞を受賞。2019年、書と絵六点(組)が浙江省博物館などに所蔵品として収められた。
主な著作には、『甫之識聯』『魚譜』『魚磁』『国画野菜·魚類技法羲譜』『行草十八要旨』『盛庄芸文』『独写人生』『書写入心』『魚公書画集羲』等30余種がある。
格言:自然に従えば、必ず自我有い。